家を建てよう!何から始めるの?

家つくり

こんにちは、日向夏です。

「本当に持ち家って必要?」という記事を読んで、家(戸建て)を建てよう!と決めたなら、次はきっと住宅展示場や完成見学会へ観に行こう!って考えますよね。

複合型の住宅展示場は、複数の住宅会社がいろんなタイプのモデルハウスを作っている場所です。和風なタイプ、洋風なタイプ、広いリビングルームにおしゃれなキッチン・かわいい子供部屋と落ち着いた雰囲気の寝室・読書や勉強もできる書斎など、理想の家を想像しながらみるのはとても楽しいものです。

でも待ってください!

ワクワクしながら住宅展示場に行くと、住宅メーカーの営業の人から声をかけられます。

 営業さん:お部屋は何部屋くらい考えていらっしゃいますか?

 見学者:う~ん、3,4部屋。出来たら多い方がいいですね!

 営業さん:土地はお持ちですか?土地からお探しですか?

 見学者:はい、〇〇辺りで探したいと思ってます。

 営業さん:予算はいくらぐらいで考えていらっしゃいますか?

 見学者:えっと・・・逆にいくらで建てれるか聞きたいのですが・・・。

モデルハウスを見に行くと営業担当の方にいろいろ質問されます。
まだ家の細かいことは何も決めていないのでハッキリとは答えられませんし、逆に聞きたいこともわかりません。その結果、住宅会社のおすすめ内容を聞いて、カタログと記念品をもらって帰ってきたというパターンが多いです。

私もそうでした!
住宅展示場を観に行ったら、家づくりが始まる気持ちで行きましたが、実は家のこと何も調べてなくて、知りたいことがわからない状態でした。

家に帰ると、モデルハウスの華やかさとおしゃれな部屋の印象だけが残り、住宅会社はどこがいいのかという答えもわからず、本当に私達がモデルハウスのような家を作れるだろうかと現実に戻り、少し落ち込んだのを覚えています。

次回、住宅展示場へ観に行くときは、家について具体的なことを考えてから行くと「勉強になった」「これが聞きたかった」と納得して帰れると思います。

この記事では、家について考えておくこと!を説明したいと思います。

理想の家を考える。

まず、理想の家を実現するために必要な、希望する間取りや理想の生活を書き出してみましょう。

え!?もう間取りを考えるの?と驚かれる人もいると思いますが、とても必要な準備なのです。なぜかというと理想の家とは

家族が希望する条件ができるだけ多く入っている

ということだからです。

疑問の声)
  いやいや、ちょっと待って!理想の家というのはわかるけど、
  家族の希望を全部聞いてたら建築価格が高くなりすぎて建てれないんじゃない?
  先に自分たちが借入できる金額を確認してから間取りを考えた方が確実じゃない?

って思われるかもしれませんが、住宅会社によって提携している金融機関は違いますし、物件があってのローン審査なので、返済ができなくなった時のために土地や建物の担保としての価値も確認されます。さらに事前審査を依頼した情報は記録に残ります。

金融機関は、信用情報機関に個人情報の確認をします。
複数の金融機関で審査をしたという情報が記録されていると、「他の銀行で審査に落ちて断られた人」と思われる可能性が高く、本当に欲しい土地や建物が見つかって事前審査をした場合に、悪い印象を与えるので注意が必要なんです。

建築を依頼したい住宅会社が見つかった時に事前審査をして、自分が借りれる金額がわかったら、その金額に合わせて希望する間取りや欲しい性能を増やしたり引いたりしていけば良いわけです。

 ◎理想の家=欲しい条件が多く入っている=将来満足できる家

そのためには考える時間のあるうちに「希望する間取り・理想の生活」について家族と話し合いをして、具体的に紙に書くことによって、家の基準ができます。

そこに優先順位をつけておくと急な変更があっても慌てることはありません。

住宅会社との図面の打ち合わせも、無制限に時間があるわけではありません。
部屋の間取りを聞かれて慌てて考えると、後から「これも欲しかった」と後悔することになります。
自信をもって落ち着いて打ち合わせをするためには、事前の準備が必要なのです。

それではあらためて、希望する間取りと理想の生活を考えてみましょう。

家の大まかな価格が先に知りたい方は、不動産検索で理想に近い物件を見つけてみてくださいね。参考程度にはなると思いますが、外壁の材質・床の素材・家電設備のグレードによっても価格は大きく変わるので、十分注意してくださいね。

理想の間取りと生活を書き出す

それでは希望する間取りと生活を考えてみましょう!

できれば「家づくりノート」を1冊用意して、そこに書いておきましょう。
これから家づくりが進むにつれて、金融機関との打ち合わせや、図面作成の打ち合わせなどで質問や返答することがでてきますので、忘れないように”記録”として残しておきましょう。

それでは、書いていきましょう!
私が以前考えていた内容を載せますので、参考になるものがあれば嬉しいです。

  • 家は平屋を希望。(老後のことを考えて)
  • 庭でプール・BBQ・花火がしたい。
  • ウッドデッキを作りたい。
  • キッチンはアイランド型が希望。
  • 食品棚(倉庫)がほしい。
  • キッチンとダイニングテーブルは横に並べたい。
  • 子供は男女二人なので部屋は別々で2部屋。5畳ずつ。
  • 和室も4.5畳くらいほしい。
  • 和室はリビングの横に作りたい。
  • 和室の上に「ロフト」を作りたい。
  • リビングルームは南向き。
  • リビングは勾配天井にしたい。
  • 家族の顔が見れるように、各部屋にはリビングを通るようにする。
  • 収納はたくさんほしい。
  • 書斎もほしい。
  • トイレは2つ欲しい。
  • 玄関にシューズクロークがほしい。
  • 玄関に自転車が入るスペースがほしい。(台風対策)
  • 洗面台と浴室は独立して造る。
  • 浴室は広くしたい。
  • 脱衣所に室内物干しがほしい。
  • 脱衣所にタオルや洗濯洗剤などを入れる収納がほしい。
  • 主寝室は寝るだけなので、4.5畳でよい。
  • 日当たりをよくしたい。
  • 太陽光パネルをつけたい。
  • 光熱費が少なくてすむ家がいい。
  • バリアフリーを考える。
  • 防犯対策をしっかりする。
  • シロアリに強い柱がいい。
  • 地震に強い家がいい。
  • 家事をラクにできるように考える。
  • 洗濯物はたたまずにハンガーのままクローゼットにかける。
  • 家族の服が掛けれるウォークインクローゼットがほしい。
  • 季節の衣替えを簡単にできるようにしたい。
  • 家事動線・生活動線を考える。
  • 宅配ボックスがほしい。

まだまだ何個でも書き出してください。
あなたの実家や友人や知人など、お家に遊びに行ったときに、素敵だな!便利そう!と思うことがあったら、それも忘れず書いておいてくださいね。良い所はマネしちゃいましょう!

希望は言葉に出すと叶うこともありますよ!

ちなみに私は間取りを考えるとき、新聞のチラシも参考にしていました。
住宅宣伝用のチラシが入ってきますよね?あのチラシって最新の教科書だと思っています。

住宅会社には専門知識を持ったデザイナーさんがいるので、自分の理想の間取りに近い物件を見つけたら見学に行って参考にしたり、後からいつでも思い出せるようにファイルに保管しておきます。
最新の電化設備などが採用されているので実際に確認できるのも嬉しいですし、おしゃれなインテリアや飾り方なども勉強になりますよ。

無理だとあきらめないこと

私の体験談を書きたいと思います。

建築を依頼する住宅会社を探していて、完成見学会や住宅展示会があれば、いろんな新築の見学に行っていたときのことです。
Kという住宅会社の完成見学会に行きました。
その会社は有名な住宅会社ではありませんでしたが、木材を使った昔ながらの建築方法で、地域密着型の会社でした。建築中の工程などを見学させてくれたり、疑問に思ってることを質問でき、親切に案内してくださいました。引き渡し後も何か困ったことや修理やメンテナンスなどの時は、すぐ対応できるという言葉もあり、建てた後も安心できるかなと思っていました。

家の予算を計算しましょう!ということで打ち合わせをすることなりました。
最初に部屋の間取りを聞かれたとき、私たちの理想を伝えると

将来使わなくなることも考えて間取りを考えてください。
必要のない部屋は値段が高くなるだけです。

と言われました。

たしかにその通りかもしれません。
部屋が多ければ家の金額も大きくなる。住宅ローンの返済も長くなる。
それは理解しています。

でも、新しい家で子供の成長を見守りながら楽しく生活できたらいいな!と考えていた私たちの未来を、最初から否定されたことがすごく悲しかったです。
打ち合わせの間ずっと心の中のイライラとした感情が消えませんでした。

私たちには初めての家。夢がたくさん詰まった理想の家。
家の構造上無理な間取りや、予算が今の収入に合わないなど諦めるところもあるかもしれません。
どうしても無理なところは諦めます。
でも、できるだけ理想の家に近づくように、試行錯誤しながら一緒に考えてほしかったです。

次回の打ち合わせ日程も決めて帰りましたが、あの時の言われたことが忘れられず、次の日に建築依頼についてもすべてをお断りしました。
あのままK住宅会社で建てていたら、絶対後悔していたと思います。

結果、私たちは「一条工務店」で契約し、完成した家にとても満足しています。
私たちの希望した間取りついて一緒に考えてくれて、何度も図面の変更をしてくれて、諦めたところもありましたが、とても満足しています。

これが注文住宅で建てる本当の面白さなんだと実感することができました。
一条工務店の担当してくださった皆様には感謝しています。

だから無理だとあきらめないでください。
理想の家を一緒に考えてくれる住宅会社に、出会えると私は信じています。

家を建てるきっかけになった理由

前の記事「本当に家って必要?」で書いた、私が家を建てるきっかけになった理由とは・・・それは「ホストファミリーになりたい」という思いがあったからです。

どういうこと?って思われた方もいるでしょうが、説明しますね!!

子供が小学生になり英語教育が本格的になりはじめ、2020年からは外国語という教科が正式にできて、通知表での評価も始まると学校から聞きました。

塾にも通っていますが、週1回のレッスンでは上達も遅く、他にいい方法はないかと考えていたところ、ある芸能人がテレビで英語を勉強するために外国に留学したと話していました。

留学するにはお金もかかるし、外国での生活も心配。
それにまだ小学生だから留学は無理だなと諦めました。

しばらくして、子供が小学校からプリントを持ち帰ってきました。
その内容は、異文化交流イベントでいろんな国の紹介や外国人と会話をして楽しむ内容でした。

そのイベントに参加した時、海外からホームステイで来る学生を、自宅に受け入れて、数日間一緒に生活してくれる「ホストファミリー」を募集していることを知りました。

私は「これなら海外に行かなくても本物の英会話にふれることができる!」と考えて、さっそく手続きしようと思いましたが、当時はアパートに住んでいて、余っている部屋がなかったので、またまた諦めました(>_<)

そして、この出来事がキッカケで家を建てよう!と思いました(笑)
夫にこの話をすると驚いていましたが、ちょうど家のことを買うか建てるか考えていたようだったので、本当に家づくりがスタートしました。

不満や不便だなと感じているところを書き出す

次に”不便だな”と感じるところを書き出してみましょう。

あなたが家を建てようと思ったのは、今の生活の中で不満があるからではないでしょうか?今の生活の中で不満なところ・不便なところがわかっていないと改善することができませんね。

新しい家を建てても、また同じような状態になってしまい、不満を抱えながらの生活になってしまいます。

長く同じ場所で生活していると、今の生活環境になれてしまって、不満や不便なところがなかなか思い出せません。すぐに思い出せなくても、普段通り生活しながら「あ!ここ不便だな」と気づいたら、家づくりノートに記入していきましょう。

不満や不便なところ

まず、わかっているだけでもいいので不満や不便に感じているところを書いてみましょう。実際に部屋を見ながら考えてみると気付くかもしれませんよ。

  • 靴も多いし、傘も玄関に出しっぱなし。
  • コート類は玄関に掛けたい。
  • 雨の日、部屋に洗濯物を干すと邪魔になる。
  • 洗面台と脱衣所が一緒だから、誰かが入浴していると使えない。
  • 台所で水を使うと、入浴中のお湯が水に変わる。
  • 収納が少ない。
  • コンセントの数が少ない。
  • キッチンが狭い。
  • トイレ・入浴の音がリビングまで聞こえる。
  • リビングからトイレの入り口が見える。
  • 家具を置く場所がない。

思い当たるところはありませんでしたか?
まだまだ周りを見渡して探してみてください。

ここで見つけた不満や不便なところは改善策を考え、新しい家では快適に生活できるように変えていきましょう。

まとめ

希望の間取りや便利な生活は人それぞれ違います。
住宅会社が考えてくれるだろうと人まかせにしたり、具体的な考えも出さないままだと、建売住宅と同じになります。

注文住宅の良いところは、あなたや家族の希望が実現できることです。

実現させるためには、家族でたくさん話しましょう。

家族の希望する間取りや生活が多くはいっていると理想の家になります。

理想の家=希望する条件がたくさん入っている=将来満足できる家

不便だと感じているところは改善すれば、理想の家に変わります。

ここで書き出した内容は、その後の住宅会社との打ち合わせ時に必ず役に立ちます!
急がなくて大丈夫です。じっくり丁寧に考えていきましょう。

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